3人の出産それぞれつわりがひどく、重症妊娠悪阻になって入院したわけですが、3人目はさらに自己注射をしなければならなくなりました。びっくり!
入院となると、それに伴った検査を色々しますが、その検査で血栓ができやすい状態がわかったのです。血栓ができ、それが脳や心臓にいってしまうと梗塞を起こすので、怖い症状です。
なぜ血栓ができやすい状態になったのかを調べたら、なんと私のプロテインS欠乏症が発覚しました。
プロテインS欠乏症とは?
先天性プロテインS(PS)欠乏症は不完全浸透の常染色体優性遺伝形式で伝達される。主に若年性に発症する静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE)の遺伝要因(先天性血栓性素因)の一つであるが、症状の程度は変異アレル由来PSタンパク質の機能異常によって異なる。ホモ接合体でPS活性が著しく減少している場合は新生児期に電撃性紫斑病を発症することがあるが、活性低下が軽度の場合はホモ接合体でも成人期まで無症状の場合もある。
PS欠乏症のVTE発症には、手術、悪性腫瘍、妊娠などの環境要因が影響する場合が多い。血中PS濃度は閉経前女性で低値であり、妊娠中・産褥期にはさらに低下するため、PS-Tokushima変異保因者ではVTEのリスクが高まる。
一般社団法人 日本血栓止血学会
簡単に言うと、私は妊娠という要因でプロテインS欠乏症の静脈血栓塞栓症を発症したとの事。エコー検査でとりあえずの危険な血栓はなかったようでしたが、状態としては、血が固まりやすい状態になりやすいらしく。妊娠中だから、もしこのまま治療しないと胎盤に血栓ができて、ベビーに栄養がいかず発育不良や最悪酸素も栄養もいかなくて悲しい事になってしまう。との事でした。
そのためベビーの為に投薬治療が必要になりました。内容としてはバイアスピリンを服用とヘパリン自己注射を1日2回でした。
ヘパリン自己注射とは?
ヘパリンカルシウムという多糖体物質を製剤化したもので、血液が固まるのを防ぐ作用(血液凝固阻害作用)があり、血管内で血液が固まって生じる疾患(血栓塞栓症)の治療及び予防に広く使用されていて簡便にかつ安全に注射できるようあらかじめ注射器に薬液が充填された薬です。
自己注射⁉︎つまり自分で自分に注射を打つやつです。採血も注射針が怖くて注射を見れない私が、自分で自分に針を打つなんて・・・まぁベビーの為に母ちゃんは腹括りましたが、気は重たかったです。
これが注射セット
インスリン注射みたいに打てるやつだといいなぁと思っていましたが、そんなわけもなく。完全なる注射セット!!自分で注射針をセットして打つものでした。打つ場所は私の場合はお腹に打っていました。最初は本当に緊張して。練習に看護師さんが付き添ってくれたんですが、なかなか打つ事ができずに15分かかりました。お腹の肉をギュウっとつまんで、そこに打つようにすると痛みはそんなになかったです。インフルエンザの予防接種よりは薬液の量も少ないし、痛くない印象です。
自己注射と言われた方は嫌だなぁと思うと思いますが、やるしかないので、なるべくぎゅうっと脂肪をつかんで平べったくして針を入れると痛みが少ない気がするので、そんな風にして打ってみたらいいかもしれません。