前回の記事で熱中症警戒アラートについてお伝えしましたが、そもそも熱中症とはどのような状態でしょうか?
熱中症とは高温多湿な環境に長時間いることで、体内の水分・塩分のバランスが崩れる事で体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもって、体温上昇・めまい・頭痛・吐き気など様々な症状がおこる事
通常、私たちの体には体温を調節する機能が備わっていて、暑い時には汗や皮膚表面の温度をあげる事で、体温の熱を外にだして、体温を下げようとします。
ただ、環境要因や運動条件なので、体のバランスが破綻すると、この体温調節がうまくいかずに、体に熱が溜まり体温が上昇し熱中症となるのです。
熱中症の症状は
めまい・失神・筋肉痛・こむら返り・手足のしびれ・気分の不快・頭痛・嘔吐・倦怠感・虚脱感・集中力や判断力の低下など多岐に渡ります。
症状によって、重症度が3つの段階に分類されます。
- Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症
- Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症
- Ⅲ度:入院して集中治療の必要性のある重症
Ⅰ度までは現場で様子見でも良いですが、Ⅱ度までになってしまうと病院への搬送が必要にななります。
また急速に状態が悪化する事もあるので、我慢したり自己判断せずに救急車を呼ぶ、もしくは病院へ行くなど医療機関で適切な治療を受けましょう。
環境省 熱中症環境保健マニュアル2018
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_full.pdf
日本救急医学会 熱中症予防に関する緊急提言
https://www.jaam.jp/info/2018/pdf/info-20180720.pdf
厚生労働省 熱中症診療ガイドライン2015
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/heatstroke2015.pdf