4/12・13(今日明日)にかけて黄砂が広範囲に日本に飛来する見込みとの事。モンゴルで発生した砂嵐で中国ではかなり広範囲に黄砂が発生し、それが日本にやってきます。北日本ほど、高濃度黄砂のようです。黄砂は花粉よりも呼吸器や循環器に疾患がある方やアレルギー疾患がある方、小児や高齢者も影響を受けやすいです。ぜんそくの悪化やアレルギー症状が出たりするので、対策が必要です。
そもそも黄砂とは?
春にはよく聞く黄砂ですが、そもそもどのようなものでしょうか。
- 黄砂とは
黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。
風によって大気中に舞い上げられた黄砂は、発生源地域周辺の農業生産や生活環境にしばしば重大な被害を与えるばかりでなく、大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生・降水過程を通して地球全体の気候に影響を及ぼしています。
また、海洋へも降下して、海洋表層のプランクトンへのミネラル分の供給を通して海洋の生態系にも大きな影響を与えていると考えられていますが、その量についてはまだ明確にはなっていません。
環境省 https://www.env.go.jp/air/dss/kousa_what/kousa_what.html
黄砂はたくさんの砂じん(砂やちり)が、風によって運ばれて、浮遊しつつ降下する現象ですが、この運ばれてくれる間に大気汚染物質を含んでいる事もあります。
- 黄砂の性質とは
黄砂粒子には、石英や長石などの造岩鉱物や、雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物が多く含まれています。日本まで到達する黄砂の粒径の分布は、直径4ミクロン付近にピークを持ちます。黄砂粒子の分析からは、土壌起源ではないと考えられるアンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオンなども検出され、輸送途中で人為起源の大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。
環境省 https://www.env.go.jp/air/dss/kousa_what/kousa_what.html
春の時期に飛来する黄砂は花粉とも比べられますが、黄砂は花粉よりも粒子が細かくPM2.5よりも小さいものもあります。
このため、目のかゆみや鼻水等のアレルギー症状が出たり、花粉でも皮膚が痒くなる等ありますが、おなじように皮膚のかゆみも出たりします。またぜんそくがあると呼吸機能の低下があったりするので注意が必要と言われています。
- 黄砂の対策は?
花粉と同じで吸入量を減らす事が大切!!なので、黄砂がひどい時には外出を控えたり、屋外での活動を控えたりする事。またマスクも効果的です。洗濯物も外に干さずに室内干しが有効です。
アレルギーっ子だけでなく、小児や高齢者にもリスクが高くなるので、なるべく対策しつつ過ごしたいと思います。